CX-5の購入を検討する中で、最大の選択と言っても過言ではないのが「ガソリンか」「ディーゼルか」
ディーゼルの方が購入価格は高いですが、ランニングコストは安いイメージがありますが本当にそうでしょうか?
今回はガソリンとディーゼルのランニングコストを燃料費はもちろん、オイルやバッテリーといったメンテナンスに欠かせないパーツも検証していきます。
コンテンツ
購入時の金額
車両価格はディーゼルのほうが、約30万円ほど高いのですが、例えばPROACTIVE FFでガソリン車とディーゼル車の見積もりを見比べると、出てくる金額の差は30万円より小さくなります。これは購入時のエコカー減税がディーゼル車の方が大きいからなんです。
ガソリン車は自動車取得税が40%免税、自動車重量税が20%免税に対し、ディーゼル車は自動車取得税も重量税も免税になります。
ガソリン車の場合、購入するグレードやカラーによって自動車取得税が36,900~50,200円かかり、自動車重量税はグレードに関係なく22,500円が加算されます。ディーゼル車はココが0円になるので、見積もりの価格差が小さくなるわけです。ちなみにディーゼル車の免税額の合計はグレードにより異なりますが、99,300~118,100円が免税されています。
購入後の税金と補助金
ディーゼル車は購入後も減税措置と補助金の給付が受けられます。
まずは毎年5月になると届く、イヤな自動車税です。ディーゼル車は購入して初年度の自動車税が、概ね75%減税となります。CX-5の2.2Dの場合で、初年度に払う自動車税は、11,500円です。翌年からは45,000円となり、免税措置はありません。
次にクリーンディーゼル補助金です。購入後に一定の手続きを行えば、補助金が振り込まれます。この補助金、2017年度は3万円となっています。もっと補助金があるイメージだったのですが、実は少ないんですね。初代CX-5発売当初は12万円の補助金があったので、以前はかなり大きな金額だったのですが、年々少なくなっているのです。もう、クリーンディーゼル補助金は充てにはできないですね。
ディーゼル車は、いわゆるエコカー減税の適応は多いですが、あくまで購入時と初年度だけのものであって一時的です。エコカー減税というよりは、買い替え減税といった感じです。エコカー減税と名乗るならエコカーに乗り続けている限り減税してもらいたいものですね。
XD | 20S | 25S | |
自動車税(初年度) | ¥11,500 | ¥39,500 | ¥45,000 |
自動車税 | ¥45,000 | ¥39,500 | ¥45,000 |
CD補助金 | ¥30,000 | 対象外 | 対象外 |
燃費
セールストークにもよく出くる燃費。確かに燃費は良いのですが、果たしてどれほどの差があるのか検証してみたいと思います。まず、カタログ燃費(JC08モード)をおさらいします。全てFF車の数値です。
- XD・・・18.0km/l
- 20S・・・16.0km/l
- 25S・・・14.8km/l
燃料の価格は、毎日変動しますが、とりあえずガソリン 125円、軽油 105円として、カタログの燃費で計算すると燃料費はこうなります。(実際の燃費はカタログ値より低くなります。走行状態により燃費は異なります。)
走行距離 | XD | 20S | 25S |
1,000km | 5,827 | 7,812 | 8,437 |
10,000km | 58,270 | 78,120 | 84,370 |
30,000km | 174,810 | 234,360 | 253,110 |
50,000km | 291,350 | 390,600 | 421,850 |
100,000km | 582,700 | 781,200 | 843,700 |
カタログ値で計算しているので、実際の燃料費はもっと高くなります。10万km走ってようやく、XDと20Sの燃料費の差額が20万円になります。単純計算で10万kmまで乗れば、免税や補助金と合わせて、ガソリン車とディーゼル車の車両価格の差を埋めることができそうです。ただ、ディーゼル車にはDPF再生というものがあります。DPFとは触媒の中に溜まった煤をキレイにするための機能で、一定の距離を走ると自動で動作します。DPF再生中は燃費が著しく低下し、10km/l程度になります。一時的なものにはなりますが、ディーゼル車の燃料費はもう少し高くなります。
「10万km以上走ればディーゼルがお得」とは限りません。まだまだ検証しなければならない項目がたくさんあります。
オイル交換
オイル交換はディーラーのメンテナンスパックなどで行う方もおおいでしょう。マツダのパックdeメンテは3年でその後は追加料金が発生します。パックdeメンテでオイル交換をしてもらうと、お金が掛かってない感覚になってしまいますが、パックdeメンテを利用しない場合、オイル交換をするとこうなります。
XD | 20S | 25S | |
オイル使用量 | 4.8 (5.1) | 4.0 (4.2) | 4.3 (4.5) |
オイル価格 | 1,300~ | 1,000~ | |
オイル種類 | 少ない | 多い | 多い |
オイルフィルター価格 | 1,000~1,500 |
オイルの価格はスカイアクティブエンジンに使えるグレードで調べましたが参考程度にお願いします。販売店により価格は様々ですし、もっと安いオイルも沢山ありますが、スカイアクティブエンジンには使わない方が良さそうです。ディーゼルの方が使用するオイルの量が多く、オイルの単価も高めなので、オイル交換に掛かるコストはディーゼルの方が高くなりそうです。パックdeメンテの価格はガソリンもディーゼルも同じなので、ディーゼルの方がお得ですね。
コレを走行状態にもよりますが、半年に一回程度行わなけれなりません。
オイル交換についてさらに詳しくはコチラ
バッテリー交換
バッテリーの交換サイクルは2~5年くらいと言われています。これも走行状態やバッテリーの品質に左右されます。
CX-5に使われているバッテリーのサイズは
長さ 230、幅 173、高さ 204(mm)
ガソリンもディーゼルも同じサイズのものが、使われています。
「サイズが同じならバッテリーの値段も同じでしょ!」とはなりません。
バッテリーには、サイズの他に形式というものがあり、この形式がガソリンとディーゼルで異なります。形式と価格はこうなっています。
特にアイドリングストップ搭載車は形式もしっかりと合わせて購入しなければ、アイドリングストップや電装品が正しく機能しなくなることがあるので注意が必要です。
バッテリーでもディーゼルの方がコストがかかることがわかりました。
タイヤ交換
タイヤはホイールサイズが19インチか、17インチかで価格が大きく違いますが、ガソリンとディーゼルでは大差はないです。理論的には車両重量の重いディーゼルの方が、減るのは早いかもしれませんが、気にする程ではないでしょう。
ホイールサイズの違いによるコストの差はコチラをご覧ください。
その他
さらに細かい部分で見ていくと、ディーゼル車は5万~6万km毎にフューエルフィルターを交換しなければなりません。フィルターと交換工賃と合わせて、3,000~5,000円程度かかります。
ATF(オートマチックフ・トランスミッション・ルード)はガソリンもディーゼルも10万kmで交換が必要になってきます。交換時に使うATFの量が、ガソリン車 7.8l、ディーゼル車 8.0l でわずかにディーゼルの方が多くなっています。大きな金額の差にはならないでしょうが、ココでもディーゼルの方が高くなります。
まとめ
免税措置と燃料費以外は、意外とお金がかかるディーゼル
購入時の免税と燃料費以外の部分では、ディーゼルの方がお金がかかるのものが多いという結果になりました。とは言え、何かを交換すれば、ガソリン車もお金はかかるのであって、交換にかかるお金が、わずかにディーゼルの方が高いというだけの話です。燃料費の差額を考えれば、交換にかかる金額の差は、直ぐに回収できます。
CX-5の購入でガソリン車か、ディーゼル車を迷ったときは、購入するCX-5の走行距離や使用期間で考えてみると良いかもしれません。10万km以上乗るのであれば、間違いなくディーゼル車の方が良いでしょう。逆に5万km以下(短い期間しか乗らない)のであれば、ガソリン車の方が良いかもしれません。これは、かかるコストでの話ですので、ディーゼルに魅力を感じたら、たとえ短い期間しか使う予定がなくても、ディーゼルを選ぶべきだと思います。
それでは、最高のCX-5 Lifeを楽しみましょう!
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