新型CX-5試乗レビュー6回目はインテリアと運転席について。運転席は「人馬一体」を打ち出すマツダにとって、人(運転者)と馬(車)をつなぐ、とても大事な部分。DJデミオも車格の割に完成度は高かったですが、CX-5はどうでしょうか?新型CX-5で初めての採用となった、リアシートのリクライニングやL Packageのブラックレザーのインテリアなど気になる部分はたくさんあります。ひとつづつ確認していきましょう。
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フロントシート
グレードによってパワーシートかレバーによる操作かの違いはありますが、シート自体の座った感じは好印象です。腰はシートの左右がしっかりと張り出しがあり、ホールド感は良いです。それでいて乗り降りもしやすい印象です。腿の部分は個人的に、もう少し左右のホールド感が欲しいなと感じましたが、ホールド感が強くなりすぎると、乗り降りがしにくくなるので、この辺がバランスが良いのかもしれません。
L Packageのホワイトレザーとブラックレザー両方見ましたが、ブラックは高級感があり好印象。ホワイトも高級感があり良いのですが、やはり汚れが気になるところです。
LPackageとPROACTIVEの違いについてはコチラをご覧ください
試乗レビュー④〈L Package〉と〈PROACTIVE〉の違いを徹底解説
運転席
運転席は程よい包まれ感、コクピット感があります。私は窮屈に感じませんでしたが、解放感のあるミニバンから乗り換える人は狭く感じるかもしれません。
好印象だったのが、シフトノブの位置とドアノブの位置。シフトノブは、自然に手を下した位置にシフトノブがあり、低すぎず操作しやすい位置になっています。ドアノブの位置も、旧型CX-5やデミオはドアノブが遠い印象でしたが、新型CX-5は旧型と比較しても近くなっており、力が伝わりやすいので、重いドアを開けるのも苦労しません。
一方、気になったのがエンジンスタートボタンの位置です。運転席に座るとハンドルの左奥、少し低い位置にあります。運転席に座ってエンジンをかける時も慣れないうちはのぞき込むようにして位置を確認します。暖気運転などでアイドリングをさせたいときに、車の外から操作するには、非常に押しにくい位置にボタンがあります。デミオの時は、片足突っ込んでブレーキ踏んで、エンジンかけていたのですが難しそうです。
運転席の足元に目を向けると、オルガン式のアクセルペダル、ブレーキペダル、フットレストとありますが、フットレスト部分は段差があるだけで地肌。せめてラバーくらい貼っててもらえたら良いのにと思います。オプションでアルミ製のフットレストも(¥3,780)もありましたが、フットレストだけアルミってのも変なので、社外品のフットレストカバーを購入したほうが良いかもしれません。
後部座席
決して広々はしていないですが、大人が座っても足元には余裕があるので窮屈な印象はないと思います。
新型CX-5からは後部座席にもエアコンの吹き出し口が追加され、後部のコンソールにはドリンクホルダーとUSB端子があり居住性は良くなりました。リアシートにリクライニング構造がマツダで初めて採用されたと聞いて、期待していましたが、調整できるのは1段階のみで。その角度も極わずか。オマケ程度のもので少し残念でした。
マツダコネクト
賛否あるマツダコネクトですが、表示は見やすくなったように思います。私のデミオは艶消しのフィルムを貼ったようになっており、表面が白っぽいのですが、新型CX-5は白っぽさはなく、コントラストもハッキリして見やすくなっていました。操作については、細かな設定以外は、結構直感的にできるようになっています。設定も表示される内容を確認しながら行えば、説明書はあまり必要ありません。
あまり、触れられていませんが、CX-5のマツダコネクトにはサイドモニターが標準装備されています。助手席側サイドミラーの下部にカメラがあり、運転席のハンドル右奥下のスイッチで簡単に切り替えることができます。全幅など大きい部類に入る車なので、こういったものが標準装備なのは嬉しいですね。
ナビはSDカードを差し込むようになっています。ベースはパナソニックですので、パナのナビをお使いの方は違和感なく使えると思います。
マツコネに今後期待したいのは、大型化とApple社の「Car Play」への対応ですね。近年、ナビが大画面化してきている中で、このサイズだと物足りなさを感じることもあります。Car PlayはiPhoneユーザーであれば、一度は使ってみたいです。
アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
新型CX-5になりフロントガラス照射タイプに変更されました。これが思いの他良かった!自然な視線の移動で車両情報が把握でき、不思議と目のピントも合いやすいので疲労軽減にもなると感じました。詳しくはコチラをご覧ください。
新型CX-5試乗レビュー⑤アクティブ・ドライビング・ディスプレイを解説
まとめ
いくつか気になる部分も書きましたが、全体としては非常に好印象なインテリアと運転席です。
新型CX-5は「深化」とよく表現されますが、正に深化したと感じました。とりわけ新しい機能があるわけではないのに、運転がしやすく、快適性もある。一つひとつのパーツを研ぎ澄まし、人間中心設計で造り上げたひとつの結果が、CX-5に表れていると思います。
デミオも片道3時間半のロングドライブを休憩なしで行けましたが、CX-5ならもっと余裕で走れそうな気さえしてきます。
グレードにより多少の違いはあるにせよ、この質感のインテリアと運転性を持つ車を250万円から購入できるのは、とても魅力的だと思いました。ぜひ、一度ディーラーに足を運び新型CX-5を体感してみてください。では、最高のCX-5 Lifeを
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