お住まいの地域によっては必須アイテムとなるスタッドレスタイヤ。
CX-5購入時に着いている純正ホイールのサイズは19インチか17インチです。
19インチと17インチのスタッドレスタイヤでどれくらいの価格差があるか知っていますか?
ソウル
マシン
今日は17インチスタッドレスタイヤの選び方について解説するね!
下調べをせずに販売店に行き、「言われるがままに購入して高くついた」ってケースも少なくありません。
自分の車に合うタイヤ、ホイールのサイズ、交換工賃、ランニングコストなどの情報を知っているのと、知らないのとでは後に大きな差になります。
ホイールセットで購入する場合、ホイールのデザインも大切ですが、サイズ選びはもっと大切!
17インチのホイールだったらなんでも良いわけではありません。
この記事ではCX-5、CX-8のオーナーが17インチスタッドレスタイヤを購入する時に検討すべき項目
購入費用と工賃の比較
17インチホイールサイズの選び方
スタッドレスタイヤの選び方
スタッドレスタイヤの保管方法
スタッドレスタイヤ用17インチホイールサイズは
リム径・・・17
リム幅・・・6.5~8.0J
穴数・・・5
PCD・・・114.3
インセット・・・40~50
以上の範囲の中で選びましょう。
判断基準はスタッドレスのタイヤ性能とタイヤタイプ。
雪が積もるようなことが年に5回前後であれば、ドライ性能も見た上で雪上性能と氷上性能のバランスの取れた撥水タイプを選ぶ。
逆に冬場は常に雪が積もっているような地域では雪上性能や氷上性能を優先して選ぶべき、吸水タイプのタイヤの方が安心感がある。
具体的なおすすめ17インチスタッドレスタイヤをコチラにまとめました。
『CX-5、CX-8 スタッドレスタイヤの選び方』おすすめ17インチスタッドレスタイヤ一覧【225/65R17 】
コンテンツ
CX-5、CX-8ユーザーの意識調査
Twitterを使いアンケートをとってみました。
実際にCX-5、CX-8のユーザーは何インチのスタッドレスタイヤを使っているのでしょうか?
CX-5、CX-8乗りの皆様
スタッドレスタイヤのインチ数はどうしていますか?
皆様のご意見お聞かせください
— MZcar (@gogoCX30) 2018年9月7日
約6割のユーザーが17インチのスタッドレスタイヤを装着しています。
17インチユーザーの多くが夏用のタイヤ・ホイールのセットとスタッドレスのタイヤ・ホイールのセット。
2セットを使いまわしているようです。
19インチと17インチの見た目の違いを確認する↓
CX-5のホイール交換はインチアップ?インチダウン?17~21インチでホイールサイズ別シミュレーション
19インチホイールの選び方を見る
CX-5のホイール交換!インチ数を変えずにホイールだけ交換するときの注意点
ホイールセットでの交換とタイヤのみ交換の違い
このブログもオススメは17インチのタイヤ・ホイールセットを購入するです。
スタッドレスタイヤの購入初期費用は19インチにしろ、17インチにしろタイヤのみ4本購入したほうが安く済みますが、ランニングコストまで考えると17インチのタイヤ・ホイールセットの方が経時的です
タイヤの取付にはタイヤ代の他にタイヤの付け替えには工賃が必要だからです。
一回だけの工賃であれば良いのですが、スタッドレスタイヤは季節が変わる毎に交換が必要。
夏用→スタッドレス、スタッドレス→夏用 と一年(1シーズン)で2回交換をしなければならないし、その度に交換工賃が必要になります。
購入費用と工賃比較
購入費用と付け替え工賃の比較です。
タイヤは全てブリジストンのBLIZZAKの価格で計算しています。(見やすくするために端数は切っています)
17インチホイールセット | 17インチタイヤのみ | 19インチタイヤのみ | |
タイヤ銘柄 | DM-V2 | DM-V2 | DM-V1 |
タイヤサイズ | 225/65R17 | 225/65R17 | 225/55R19 |
ホイール | 4本 | × | × |
1本単価 | 27,500 | 21,000 | 26,000 |
4本価格 | 110,000 | 84,000 | 104,000 |
付け替え工賃(1本) | 500 | 1,500 | 1,500 |
付け替え工賃(4本) | 2,000 | 6,000 | 6,000 |
1シーズンの工賃 | 4,000 | 12,000 | 12,000 |
作業時間(4本) | 10~15分 | 20~30分 | 20~30分 |
燃費 | ○ | ○ | × |
工賃の違いに驚くかもしれませんが、実際こんなもんです。タイヤ持ち込みの場合はもっと高額なお店もあるかもしれません。
タイヤのみを付け替える場合はタイヤの付け外しの他に「バランスを取る」という作業が加わるため工賃が高くなり、作業時間(待ち時間)も長くなってしまいます。
作業時間はあくまで交換に係る時間です。実際は他の車の作業状況などもあるので待ち時間は変わってきます。
スタッドレスタイヤに交換すると燃費は悪くなる傾向にあります。燃費の面でもインチダウンした方が経済的です。
タイヤのみ交換はタイヤへの負担も大きい
タイヤのみの交換は工賃が高いだけでなく、タイヤに掛かる負担の面でもタイヤの付け替えはオススメではありません。
ホイールにタイヤを装着する時、ホイールからタイヤを取り外す時はタイヤにかなり大きな負荷が掛かります。
タイヤにはビードというホイールのリムと密着をする部分があります。
ホイールへのタイヤの脱着はこのビードを引っ張るように作業するので大きな負荷がかかります。
タイヤが新しいうちは、この負荷にも十分に耐えることができますが、タイヤが古くなると経年劣化を起こしビードが切れたり亀裂が入ったりしてしまうことがあるのです。
ビードがダメになると空気漏れやバーストの危険性が高まるので、タイヤを交換しなければなりません。
ホイールへのタイヤの付け外しはビードに大きな負担を何度もかけるのでオススメではありません。
ホイールセットなら自分で交換も可能
ホイールセットでの購入すれば専門的な工具も必要なくタイヤ交換が可能になります。
交換工賃を 0 にすることもできるのです!
車に積んであるジャッキで交換も可能です。
しかし車載ジャッキの場合は効率が悪く時間がかかってしまいます。
油圧ジャッキとクロスレンチがあると交換の作業効率もグッと上がり、慣れれば20分程度でホイールの付替えができるようになります。
もっと安い油圧ジャッキもあるのですが、車を持ち上げる最高値が足りないとタイヤが浮かないこともあります。
SUVは元々の車高が高いので、持ち上げの最高値に注意して選びましょう。
クロスレンチは折りたたみ式が収納する時に便利。薄型口のものを選んでおけば後に社外ホイールに交換したときでも使えるので安心です。
仮に今回紹介したジャッキとクロスレンチを購入して¥9,000弱です。
1台で使って2シーズン。2台で使えば1シーズンで回収できます。
車載工具で交換を済ませれば初年度から交換にかかる経費は 0円です。
17インチホイールの選び方
純正ホイールのサイズ
CX-5に合ったホイールを購入するには、純正のホイールサイズを知る必要があります。
19×7.0J 5-114.3 +45
17インチ↓
17×7.0J 5-114.3 +45
この数字の列の意味を解説します。
リム径はいわゆるホイールのサイズです。よく「〇〇インチ」と言っている数字ですね。
リム幅はホイールの横幅で数値が大きくなるほど幅が大きくなります。0.5刻みで増減します。
穴数はホイールを固定するハブボルト穴の数です。乗用車の場合は4 か 5 のどちらかです。
PCDはナット座ピッチ直径でハブボルト穴の中心を通る仮想円の直径のことです。大半の車が100.0 か114.3 に別れます。
インセットはホイール幅の中心から取付面の差異のこと。以前はオフセットという呼び方をしていました。
取付面がリム幅の中心より外側にあればインセット。取付面がリムの中心線より内側にあればアウトセットという呼び方になります。
インセットの数値が小さい程ホイールは外側に張り出すようになり、インセットの数値が大きいほどホイールは内側に入るようになります。
17インチホイールの選び方
純正ホイールと全く同じサイズのホイールが手に入れば問題はありません。
オークションなどで純正17インチホイールを購入するのも一つの方法ですが、オークションで中古を購入してもそこそこの価格。
節約するならタイヤとホイールセットで購入したほうが安いです。
しかし純正17インチホイールと全く同じサイズの社外ホイールって意外に少ないのです。
車には多少サイズが違っても装着することができる許容範囲があります。
この許容範囲の中で気に入ったデザインのホイールを見つけて行きましょう。
ホイール購入の注意点
今回はスタッドレス用の17インチホイールなのでリム径は17で決まっています。
穴数、PCDも 5-114.3 で変更することはできません。
気にしなければならないのはリム幅とインセットの2つです。
リム幅は装着するタイヤの幅と大きな関わりがあります。
純正と同じ225幅のスタッドレスタイヤを選ぶのであればリム幅は6.5J~8.0Jを選ぶと良いでしょう。
インセットは+40~+50の間であれば問題なく装着することができます。
インセットの数値は大きすぎても小さすぎてもNGです。
極端にインセットの数値が低いホイールを装着するとフェンダーからタイヤがはみ出してしまう可能性があり、逆にインセットの数値が大きすぎるとホイールが内側に入りすぎ足回りのパーツと干渉してしまう危険性があります。
どちらにしても車検NG、走行不能という結末になりますので、インセットの数値には特に注意が必要です。
リム径・・・17
リム幅・・・6.5~8.0J
穴数・・・5
PCD・・・114.3
インセット・・・40~50
以上の範囲の中で選びましょう。
スタッドレスタイヤの選び方
マシン
スタッドレスタイヤを選ぶ際に見るべきポイントはタイヤサイズ・タイヤ性能・タイヤタイプ・価格の4つです。
具体的なおすすめスタッドレスタイヤはコチラ
『CX-5、CX-8 スタッドレスタイヤの選び方』おすすめ17インチスタッドレスタイヤ一覧【225/65R17 】
タイヤサイズの選び方
まずは純正で装着されているタイヤサイズの確認です。
装着タイヤのサイズ
19インチ・・・225 / 55 R 19
17インチ・・・225 / 65 R 17
この数字の意味は
最初の3桁の数値はタイヤ幅です。この場合はタイヤの幅が約225mmということになります。
扁平率はタイヤの幅に対する高さの比率を表す数値のこと。単位は % で5刻みで増減します。
Rはラジアル構造であることを表します、一般の市販タイヤはほぼRです。
インチ数は装着するホイールのインチ数です。
インチ数の数字のあとにさらに数値(ロードインデックス)やアルファベット(速度記号)が入っていることがありますが、必ずしも同じである必要はありません。
サイズの選び方
原則として同じサイズのスタッドレスタイヤを選べば問題はありません。
多くの場合 225/65R17のサイズはSUV用としてラインナップされています。
ほとんどのタイヤメーカーでこのサイズの取り扱いがあるので安心です。
19インチのサイズ(225/55R19)はメーカーや商品によって取り扱いがないこともあります。
では どのような性能に注意してスタッドレスタイヤを選ぶのか見ていきましょう。
タイヤ性能の見方
- 雪上性能・・・雪の積もった路面でのグリップ性能
- 氷上性能・・・凍った路面でのグリップ性能
- ウェット性能・・・雪が溶けシャーベット状になった路面や雨で濡れた路面でのグリップ性能
- ドライ性能・・・雪道や凍った路面だけでなく乾いた路面での性能
- 燃費性能・・・スタッドレスタイヤはサマータイヤと比較して燃費が悪いので走る距離に応じて
雪の上ではタイヤが空回りしやすくなります。ふかふかの新雪でも雪をしっかりとつかんで進む駆動力を表す雪上性能は最も重要な項目の一つ。
そして雪上性能と同じくらい大切なのが氷上性能。
気温の上昇で溶けた雪が気温の低下で凍ってしまうアイスバーンなどの滑りやすい路面で走る・止まるの基本的な動作がしっかりできなければスタッドレスタイヤとして役割を果たすことはできません。
スタッドレスタイヤは乾いた路面はやや苦手な(滑りやすい)傾向にあります。雪が降る頻度が少ない地域にお住まいであればドライ性能も気にした方が良いでしょう。
スタッドレスタイヤや夏用タイヤと比べると燃費が悪い傾向にあります。通勤など日常的に使う距離が長い場合は燃費性能も気にして選んだ方が良いかもしれません。
雪上性能と氷上性能は比例して上がっていく傾向にあり、どちらか一方の性能が高いということはありません。
また雪上性能・氷上性能が高まるほどタイヤ価格も高くなります。
タイヤタイプの違い
スタッドレスタイヤには大きく撥水(密着)タイプと吸水タイプの2つがあります。
主に氷上性能を上げるための機能で路面の氷とタイヤの間に発生する水分の除去方法の違いを示します。
この水の除去方法が撥水タイプと吸水タイプで異なります。
撥水(密着)タイプはタイヤ表面のゴムにシリカなど水を弾く素材を多く配合することでタイヤが路面の水を弾き、路面と密着しグリップ性能を高めています。
ダンロップの「WINTER MAXX」などが撥水タイプ。
吸水タイプはタイヤの表面にスポンジ状の無数の小さな穴が空いており、タイヤが路面の水分を吸収することで、路面と密着しグリップ性能を高めます。
ブリジストンの「BRIZZAK」やヨコハマタイヤの「ice GUARD」が吸水タイプ。
撥水タイプ・吸水タイプともに雪上性能に大きな差はなく、違いが出るのは氷上性能です。
一般的に吸水タイプの方が氷上性能は優れるとされています。
雪の多い地域にお住まいであれば吸水タイプが良いかもしれませんね。
ただグリップ力が高い反面、タイヤの減りが早い傾向にあります。
降雪量が少ない地域であれば、撥水(密着)タイプを選んだ方が良いかもしれませんね。
製造年週も確認しよう
食品に製造年月日と賞味期限があるようにタイヤにも製造年週があります。
サイヤのサイドウォールに記載をされているのですが、片面しか印字されていないので見えないこともあります。
(タイヤサイズは両面に印字されているので必ず確認ができる)
写真のように4桁の数字で記載されています。
頭の2桁が製造週で、その年の1週目に生産されると01、2週目が02というふうに週を追う毎に増えていきます。
下二桁が製造年で、2017年製だと17、2018年製だと18となります。
スタッドレスタイヤの賞味期限は3年
なぜ製造年週の話をしたのかというと食品と同じようにタイヤも古いものは品質が低下してしまうからです。
そしてその目安となるのが3年です。(保管・使用状況により異なる)
スタッドレスタイヤは特にタイヤの柔らかさが重要で、この柔らかさが雪上でのグリップのキモになります。
製造年週が古く保管状態の悪いタイヤは経年変化や劣化でタイヤが硬くなっていることがあり性能を十分に発揮できない可能性があるのです。
時折「タイヤセール」や「在庫処分」と題してタイヤをかなり安く提供していることがありますが、お店側が意図的に製造年週の古いタイヤを安くしていることもあるので注意が必要です。
セールタイヤの購入を検討する場合は製造年週の確認を行うようにしましょう。
安すぎるタイヤは製造年週が古い可能性が高いので注意!
スタッドレスタイヤは性能が高まれば価格も高くなります。
雪が積もるようなことが年に5回前後であれば、そこまで高価なスタッドレスタイヤは必要なく、ドライ性能をしっかり見て撥水タイプを選ぶと良いでしょう。
逆に冬場は常に雪が積もっているような地域では雪上性能や氷上性能に妥協することなく選ぶべきで、吸水タイプのタイヤの方が安心感があると思います。
使わないタイヤの保管方法
夏用タイヤもスタッドレスタイヤも使わないときの保管方法は同じです。
ちょっとしたポイントを抑えるだけで長持ちさせたり、交換後の不具合を回避できるので実施してみてください。
空気は少し抜く
通常タイヤの空気圧は2.3~2.5キロくらいになっているのですが、使わないタイヤは半分程度まで空気を抜いて保管します。
空気を少し抜いたほうがタイヤに掛かる圧力が弱くなりタイヤの負担が少なくなります。
また入れ直すのは面倒と思われるかもしれませんが、空気を抜かずに保管していたとしても装着時にエアチェックは必要です。
空気を抜いて保管しても、抜かずに保管しても装着時にエアチェックをしなければならないので労力は同じです。
掃除をする
取り外したタイヤ・ホイールはキレイに洗って保管します。
タイヤワックスを塗る必要はありません。水洗いでも良いので汚れをキレイに流して保管するようにしましょう。
保管は横積み
タイヤは横向きに4つを積み上げて保管が基本です。
横向きので置いた方が重みが分散されるので変形しにくく、再度装着したときの異音やブレの予防になります。
車屋さんでも横向きにタイヤを積んでいますよね?
また一番下のタイヤは地面に直接置かずにすのこやダンボールなどの上に置きましょう。
特にコンクリートやフローリングの上に直接置くとタイヤから染み出した油分などでコンクリートにタイヤの跡が着いてしまいます。
一度着くと取れないので要注意です!
私の友人はアパートの室内にタイヤを直置きして、退去の時に高額の改修費を請求されました。
保管場所
雨晒し、日晒しにしないが基本です。理想は風通しの良い日陰。
タイヤ用のカバーも必ず使いましょう。
理想的な環境に置けたとしても日数を経過するとホコリをかぶってしまいます。保管用のタイヤカバーは必須アイテムです。
SUV用の大きいタイヤが収納できるケースを選びましょう。
まとめ
- 交換工賃が安い(自分で交換も可能)
- 19インチと比較して燃費が良い
- 夏と冬で違うホイールを楽しめる
スタッドレスタイヤ用17インチホイールサイズは
リム径・・・17
リム幅・・・6.5~8.0J
穴数・・・5
PCD・・・114.3
インセット・・・40~50
以上の範囲の中で選びましょう。
その判断基準がスタッドレスのタイヤ性能とタイヤタイプです。
雪が積もるようなことが年に5回前後であれば、ドライ性能も見た上で雪上性能と氷上性能のバランスの取れた撥水タイプを選ぶ。
逆に冬場は常に雪が積もっているような地域では雪上性能や氷上性能を優先して選ぶべき、吸水タイプのタイヤの方が安心感がある。
スタッドレスタイヤ選びは意外に奥が深いものです。
皆さんのスタッドレスタイヤ選びの参考にしてください。
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